抄録
時間は一日の時間単位のサーカディアンリズムシステムによる制御と, 時間知覚として知られている秒から分単位の短い時間の別システムによる制御が使用されている.ここで述べる時間知覚は秒から分範囲の比較的短い時間間隔を弁別したり産出したりするのを含む処理である.動物における時間弁別研究の3つの方法論を紹介する.それは反応潜時分化強化 (DRLL), 間隔二等分課題, ピーク法 (PI) である.また時間知覚の行動特性であるスカラー特性について解説する.最近の研究は短い時間系とサーカディアン系の “内部時計” 下における行動と神経メカニズムに注目している.時間知覚メカニズムの理論モデルとしての情報処理モデルと脳波データから得られた結果より脳部位との関連を対応づけて論じる.