先行弁別学習の訓練量が分類行動に及ぼす影響
ジャーナル
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1968 年
39 巻
1 号
p. 29-32
詳細
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発行日: 1968/04/10
受付日: 1967/04/20
J-STAGE公開日: 2010/07/16
受理日: -
早期公開日: -
改訂日: -
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訂正情報
訂正日: 2010/07/16
訂正理由: -
訂正箇所: 論文抄録
訂正内容: 訂正前 : 弁別学習において獲得された刺激次元に対する媒介反応が, カード分類行動に転移するかどうかを検討するために, 保育所児男女合計120名 (1群20名ずつ) が被験者として用いられた.
分類問題のみを行なう統制群の者は, 4色 (赤, 黄, 青, 灰色) と4形 (円, 正方形, 正三角形, 星形) を組合わせてでぎる16の図形のうち, 黄色の円, 赤色の正方形, 青色の三角形および灰色の星形を刺激図形とし, 残りを反応図形とするカード分類問題が与えられた. 5つの実験群に属する者は, 分類問題を行なう前に, 2色 (赤と黄) 2形 (正方形と円) からなる2次元の同時弁別問題が, 10回中9回正答までか, それに達してから, 5回, 10回, 30回, あるいは, 70回の過剰訓練が加えられるまで与えられた. 弁別学習は色を適切な次元とし, 正刺激はどの被験者も黄色であった.
媒介反応の転移効果は, 分類問題における色反応によって評価された. その結果, (a) 色反応の中央値および1回以上色反応をした者の割合は, 過剰訓練が10回以上のときに, 統制群より有意に多くなった. (b) 弁別刺激と同じものが分類問題の刺激カードとして用いられたときに, 色反応者の割合が多くなる傾向があった. 以上の結果は, 媒介反応の強さと転移課題の性質, および般化の減少に関係させて考察された.
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