精神薄弱児の弁別移行におよぼす過剰訓練と言語反応の効果
ジャーナル
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1968 年
39 巻
3 号
p. 132-136
詳細
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発行日: 1968/08/10
受付日: 1968/03/07
J-STAGE公開日: 2010/07/16
受理日: -
早期公開日: -
改訂日: -
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訂正情報
訂正日: 2010/07/16
訂正理由: -
訂正箇所: 論文抄録
訂正内容: 訂正前 : 先行弁別の過剰訓練と弁別刺激に対する言語命名が, 精薄児の次元内移行と次元外移行の速さに及ぼす効果を検討した. 平均IQ58.3, MA7.2才, CA12.5才の精薄児に, 色 (赤と黄) と形 (円と正方形) からなる2次元の同時弁別課題が, 10回中9回正答の基準までか, その基準に達してから100試行の過剰訓練が加えられるまで訓練された. 各群の半数は反応する前に刺激に対して言語命名をすることが要求され, 残りの者は単に指でもって反応させた. 正反応に対しては“あたり”, 誤反応には“はずれ”という情報を与えた. つづいて, 新しい刺激価 (青, 灰, 三角, 星形) からなる弁別移行問題が与えられた, それぞれの群の半数には次元内移行が, 残りの者には次元外移行が10回中9回正答まで訓練された. 主な結果は次のとおりであった. (1) 全体として次元内移行の方が次元外移行よりも速い. (2) 弁別移行に及ぼす過剰訓練の効果は認められない. (3) 節約値を測度にしたときは言語命名が次元内移行を促進する傾向が示唆される. これらの結果は, 従来の研究および弁別学習の2段階説に関連して考察された.
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