日本農村医学会雑誌
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症例報告
ニホンマムシ(Gloydius blomhoffii blomhoffii)咬傷と脳梗塞との関連が疑われた1例
河村 洋介永井 睦倉石 夏紀田村 政昭
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2014 年 63 巻 1 号 p. 57-60

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抄録
 ニホンマムシ咬傷は山中での被害が多く, 農村医療において重要視される。受傷者の約1%が死亡すると推定されており, 臨床現場において無視できない重要疾患の一つである1)。今回我々は, ニホンマムシ咬傷11日後に脳梗塞を発症した症例を経験した。ヘビ毒には抗凝固に影響を及ぼす因子が含まれる一方で凝固亢進に働く因子もある。この症例は主な脳卒中のリスクファクターが殆どないため, ニホンマムシ咬傷が脳梗塞発症に関与したと考えられる。過去ニホンマムシ咬傷と脳梗塞との関連について報告した論文は渉猟し得た限り無く, 本症例は貴重と思われる。
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© 2014 一般社団法人 日本農村医学会
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