リハビリテーション医学
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小児頭部外傷
通常学級へ復学した症例の検討
栗原 まな熊谷 公明
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キーワード: 小児, 頭部外傷, 復学, 通常学級
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2001 年 38 巻 8 号 p. 653-661

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抄録
当センターで頭部外傷後遺症に対して入院リハビリテーションを行った後,通常学級に復学した小児18例における復学後の問題をアンケートを交えて調査し,今後の課題を検討した.復学時の機能では移動が実用化していない例が2例,知能指数70未満の例が4例等にすぎなかった.復学にあたっては,当センターからはセンタースタッフ・学校関係者・家族との会議や学校訪問等の支援が,学校からは校舎改造等の支援がなされていたが,学校生活においては学習面,安全面,行動面等に多くの問題がみられた.今後リハビリテーションセンター・学校・家庭が連携して,個別の対応を考えていくことが大切であると思われた.
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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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