リハビリテーション医学
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ラット骨格筋虚血モデルでの持続的微弱電気刺激による血管新生因子の動態
長坂 誠上月 正博藤居 徹河村 孝幸市江 雅芳
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2002 年 39 巻 8 号 p. 457-466

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抄録
筋収縮閾値以下の電気刺激(CL-VES)が虚血骨格筋の血管新生因子であるVEGF,HGF,FGF,あるいは炎症・低酸素因子であるIL6,HIFに及ぼす影響について検討した.さらに収縮性電気刺激(IH-VES)との比較を行った.CL-VESではHGF,VEGFの増加を認めたが,IL6,HIF,FGFに関しては差異を認めなかった.IH-VESではVEGFの増加を認めたがHGFの増加を認めなかった.虚血肢に対するCL-VESは,低酸素や炎症を介さずにVEGF・HGFを増加させることにより血管新生に関与し,その機序はIH-VESとは異なる可能性が示唆された.
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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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