2016 年 53 巻 11 号 p. 851-854
膀胱・直腸機能障害をもつストーマ保有者は,排泄経路や排泄方法の変更に伴うさまざまな問題に直面する.在院日数が短縮化された医療現場では,入院中に実施できるストーマリハビリテーション(以下,リハ)に限界がある.そのため,術前管理の重要性が高まっている.永久的ストーマ保有者は生涯にわたりストーマと共に生活するため,継続した指導,支援が不可欠である.ストーマリハにおける術前・術後管理,退院後の継続支援の必要性,社会保障制度などについて概説する.