The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『リハビリテーション科専門医のロールモデルとリハビリテーションのエビデンス』
日本リハビリテーション・データベースの可能性
―理学療法士の立場から―
杉山 統哉白石 成明松本 大輔近藤 健司臼居 直哉田中 宏太佳
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2016 年 53 巻 3 号 p. 228-233

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抄録

 日本リハビリテーション・データベース協議会(Japan Association of Rehabilitation Database,以下JARD)で管理・運用されているデータベースに,日本理学療法士協会(以下,PT協会)はJARD担当部会を設置して参加しPT協会独自項目を加え,参加病院でのデータ登録を担い,PT協会としてデータを利用した研究を公募している.現在までにPT・作業療法士(以下,OT)が筆頭著者の原著論文も5編発表され,早期作業療法の有効性,介護力が歩行自立の確率を高める可能性などが明らかにされてきた.セラピストが分析に利用できるこのような大規模なデータは他になく,PT・OT・言語聴覚士(ST)にとっても診療ガイドライン作成などに生かせる可能性がある.
 今後もより多くの施設で,より多数例のリハビリテーション患者データが蓄積されることが望まれる.

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© 2016 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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