The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『息切れのリハビリテーション』
神経筋疾患の息切れ・呼吸障害に対するリハビリテーション
角田 亘
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キーワード: NPPV, TPPV, ALS, 排痰法, 咳介助
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2017 年 54 巻 12 号 p. 952-956

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抄録

筋萎縮性側索硬化症(ALS)やデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)などの神経筋疾患は,呼吸筋力の低下から拘束性換気障害を呈する.このような疾患に対して,近年では,身体に侵襲を加えることなく導入可能な非侵襲的陽圧換気(NPPV)が用いられている.NPPVの導入は,特にALSの場合では自覚症状,肺活量,動脈血酸素飽和度,血中二酸化炭素分圧などに基づいて決定される.しかしながら,呼吸障害が増悪した場合には,NPPVから気管切開下陽圧換気療法への移行が必要となる.さらには,気道クリアランスを目的とした体位排痰法,徒手的咳介助,カフアシストを用いた機械的咳介助なども行うのがよい.

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© 2017 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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