The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
Online ISSN : 1881-8560
Print ISSN : 1881-3526
ISSN-L : 1881-3526
特集『より安全なスポーツ復帰をめざすリハビリテーション診断・治療』
ハムストリング肉離れ
仁賀 定雄
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 56 巻 10 号 p. 778-783

詳細
抄録

2008年に奥脇が提唱したハムストリング肉離れのMRIタイプ分類(奥脇分類)は,再発せずに復帰できる期間とよく相関し,予後の予測や復帰の判断にきわめて有用である.奥脇分類を適切に使いこなせば,初期診断で予後の予測が可能になり,再発せずに復帰することがほぼ可能になるので,従来の不確定な肉離れの診断,治療が2008年以降ブレイクスルーした.しかし,奥脇分類使用のノウハウが十分知られていないため,現在もなおMRIで初期診断と受傷後評価をしている例でも再発の発生が後を絶たない.奥脇分類を使いこなすノウハウを提示し,復帰と予防のためのリハビリテーション治療について解説する.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top