The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『回復期リハビリテーション医療―これまでの20年,これからの20年―』
回復期リハビリテーション病棟における多職種連携
岡本 隆嗣
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2021 年 58 巻 5 号 p. 482-489

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抄録

2000年に介護保険と同期して制度化された回復期リハビリテーション病棟は,安静による廃用を防ぎ,ADL能力を向上させ,住み慣れた地域への在宅復帰が目的である.病棟配属されたスタッフの「生活」を重視したチーム医療が最大の特徴である.

病棟では,医療・ケア・リハビリテーション・ソーシャルワークの情報やチームの目標がすぐに共有できる環境にあり,多職種合同のカンファレンスが日々開催され,毎日高密度の集中的リハビリテーション・ケアが行われる.これらの質を高めるためには,診療報酬で求められている指標以外に,情報共有,カンファレンス,リハビリテーション時間・職種間協業,退院調整,教育など,さまざまな面での病棟システムが必要である.

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© 2021 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

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