The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
Online ISSN : 1881-8560
Print ISSN : 1881-3526
ISSN-L : 1881-3526
特集『モチベーション&アドヒアランスの向上』
運動器疾患術後高齢者
西村 一志
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 59 巻 3 号 p. 271-276

詳細
抄録

入院患者の高齢化が進んでいる回復期リハビリテーション病棟で,運動器疾患術後高齢者にリハビリテーション治療への参加を促し効果を出すためには,モチベーションを高める必要がある.人工関節系と骨折系では患者背景が異なり,人工関節系では自己決定性の高い動機づけが多く,骨折系では外部からの強制に従う動機づけが多く,重度認知症を合併している患者では無動機づけの場合もありモチベーションに違いがある.

運動器疾患術後高齢者に対しては,心理的欲求や社会的欲求,認知,感情など患者のモチベーションに配慮して,リハビリテーション治療計画の立案,健康状態の改善,活動の支援,環境の整備などを行うことが重要である.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top