日本放射線技術学会雑誌
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67. 乳腺 IA-DSA 及び被曝線量低減に関する検討(応用撮影-3 DSA・DA)
永坂 竜男千田 浩一三津谷 正俊斎 政博佐藤 州彦佐々木 正寿有馬 宏寧
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1992 年 48 巻 2 号 p. 193-

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抄録

1.乳腺のIA-DSAは腫瘤濃染、血管増生、蛇行はもちろん娘結節、リンパ節転移の有無の診断にきわめて有効であり、支配動脈の同定や手術の方針決定におおいに役立ものつと考えられた。また侵襲度の点からも上腕動脈から4F, 5Fのように細いカテーテルを用いることで侵襲度も比較的低く、確実な診断が行なえるものと考える。2.低線量モードを使用し造影剤濃度を従来の1.5倍に高めることにより従来と同等の画質で半分以下の被曝線量低減が可能であると思われた。現在、造影剤は進歩し侵襲度は低下している。DSAの被曝線量は他にも報告があるように少なくない。従って造影剤濃度を高めて低線量モードを使用することで乳腺に限らず他の部位にも応用しDSAの被曝線量低減が可能であると考える。

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© 1992 公益社団法人 日本放射線技術学会
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