1993 年 49 巻 5 号 p. 762-763
1)^<123>I-IMPの挙動を2コンパートメントモデルと仮定した, グラフプロット法による新しい解析方法を開発し, 14例の臨床測定に適用した.2)本法によるK_1は, ^<15>O標識水とPETで求められたCBFと良い相関が得られた.3)計算精度は非線形最小二乗法と同等であり, 計算速度は約20倍程度高速であった.4)本法によるK_1は, スキャン時間によらずほぼ一定であり, 洗い出しの影響は完全に補正されていた.まとめると, 本法は^<123>I-IMPとダイナミックSPECT測定から, K_1とλを求める新しい解析法として, 方法論的にも臨床的にも有用で信頼度の高い方法であった.謝辞 : 本研究を行なうに際して, データ提供および熱心な議論をしていただいた秋田県立脳血管研究センターの菅野巌放射線医学研究部長, 飯田秀博博士, 伊藤浩博士(現, 東北大学抗酸菌研)をはじめ諸先生方, スタッフの方々に深く感謝致します.