日本放射線技術学会雑誌
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脳腫瘍術前検査を目的としたinversion recovery法併用3D ultrashort echo time(UTE)シーケンスにおける至適撮像条件の検討—MPRAGEと比較したファントム実験—
真野 忍
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論文ID: 2023-1287

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抄録

脳腫瘍術前検査において,歪みの少ない正確な解剖学的情報を取得することは重要である.磁化率アーチファクトの影響の少ないultrashort echo time(UTE)シーケンスであるPETRAを用い,inversion recovery(IR)法を併用したIR-PETRAのradial views(RV)およびinversion time(TI)の至適撮像条件を求め,MPRAGEとの比較を行った.その結果,IR-PETRAは至適条件下(RV=100,000, TI=500 ms)において,鮮鋭性はMPRAGEに若干劣るものの,高いRV値を用いることで大幅に改善し,SNRやCNRは同等以上となる結果となった.脳腫瘍術前検査においてIR-PETRAはMPRAGEの代替シーケンスになり得ることが示唆された.

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