抄録
症例は78歳, 男性. 肝腹膜転移を伴った小腸GISTに対して小腸切除, 可及的病巣切除を行い, 術後イマチニブ400mgを投与した. 投与20カ月目のPET/CT検査で左上腹部に充実性腫瘍を認め, 同部位に一致してFDGの著明な集積を認めた. 肝転移巣を含め他の部位には集積像を認めなかったため, 限局した2次耐性GISTと診断し, PET陽性であった腫瘍部位を腸管とともに切除した. 病理検査ではKIT陽性GISTであり, exon9に突然変異 (6塩基挿入) を認めた. 術後イマチニブ400mgを再開し, 6カ月後も再発兆候を認めていない. PET/CTは二次耐性GISTの早期検出や局在診断に有効であり, 耐性部位のみを切除しイマチニブの継続を図ることが現時点で行える最も合理的な治療方法と考えられる.