日本臨床外科学会雑誌
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症例
経皮経食道胃管挿入術 (PTEG) を施行した頭頸部癌の6例
冨澤 勇貴池田 健一郎新田 浩幸伊藤 直子小笠原 聡若林 剛
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2007 年 68 巻 7 号 p. 1649-1653

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抄録
経皮内視鏡的胃瘻造設術 (PEG) は経口摂取困難な患者の長期経腸栄養管理法として一般的に普及しているが, PEG造設が困難な場合がある. そのような症例に対して, 経皮経食道胃管挿入術 (PTEG) が行われるようになってきた. 経口摂取困難でPEG造設困難な頭頸部癌患者に対するPTEGの有用性を検討した. 2004年1月から2005年12月までに当科および関連施設でPTEGを行った37名中, 頭頸部癌患者は6名 (上顎癌1名, 中咽頭癌1名, 下咽頭癌3名, 咽頭癌1名) であった. 6名中5名で造設可能であった. 経腸栄養を開始後, 3名が退院, 2名が転院となった. 造設不能であった1名は強固な狭窄と蛇行を伴っており, バルーンカテーテルが挿入不能であった. PEG造設困難な頭頸部癌患者に対するPTEGは低侵襲かつ有用な胃管挿入法であり, 経口摂取が困難となった場合は完全狭窄となる前に試みるべき手技と考えられた.
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© 2007 日本臨床外科学会
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