日本臨床外科学会雑誌
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症例
胃癌術後孤立性副腎転移の1例
濵崎 景子中崎 隆行佐藤 綾子田中 研次進藤 久和谷口 英樹重松 和人
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キーワード: 副腎転移, 胃癌術後
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2011 年 72 巻 12 号 p. 3061-3064

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抄録
症例は67歳,女性.2008年6月に胃癌にて胃全摘術施行.病理組織学的診断はpor2,pT2(MP),pN0でpStage IBであった.その後近医にてフォローされていたが,2010年1月よりCEAの上昇を認め,2月に施行された腹部CT検査にて左腎,脾,膵に浸潤する7cm大の腫瘤を認めたため,テガフール・ウラシルの内服を開始し,3月に当科紹介,入院となった.同月,腫瘍切除術施行.腫瘍は硬く,大きさは73×50mmで,膵,腎,脾に浸潤は認めず剥離可能であった.病理組織学的診断では左副腎を巻き込んだ腫瘍で,免疫組織学的染色ではCK7(-),CK20(+)であり,前回の胃癌と同様の形質を示したことから左副腎転移と診断した.術後1年4カ月経過し,現在無再発生存中である.副腎は悪性腫瘍の血行性転移の好発部位であるが,多くは全身転移の一部として発見されることが多い.胃癌の孤立性副腎転移は報告例も少なく稀である.
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© 2011 日本臨床外科学会
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