日本臨床外科学会雑誌
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症例
単孔式腹腔鏡下膵尾部腫瘍核出術にて治癒切除したインスリノーマの1例
須貝 歩福永 正氣李 慶文菅野 雅彦永仮 邦彦勝野 剛太郎
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2012 年 73 巻 2 号 p. 432-435

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抄録
症例は39歳,女性.主訴は意識消失発作.平成22年11月頃より意識消失発作を繰り返すようになり当院受診.精査の結果,低血糖による意識消失であった.Whippleの3主徴を認めるが,インスリノーマの診断基準をすべて満たしてはいなかった.造影CTでは膵尾部に多血性腫瘤を認め,インスリノーマを強く疑った.平成23年4月,診断と治療を兼ね膵腫瘍に対し単孔式腹腔鏡下膵尾部腫瘍核出術を施行した.手術時間は150分,出血量は10gであった.病理組織診断はWell differentiated endocrine tumor(insulinoma compatible)であった.術後は膵液漏などの合併症や低血糖発作を起こすことなく軽快退院.単孔式腹腔鏡下膵腫瘍核出術は整容面において優れており,腫瘍の局在が判明し,技術的に切除可能な部位であれば有用な術式と思われた.
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© 2012 日本臨床外科学会
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