日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹会陰式直腸切断術後に発生した人工肛門部異時性大腸癌の1例
木村 裕司岩川 和秀西江 学大塚 眞哉稲垣 優岩垣 博巳
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2012 年 73 巻 7 号 p. 1748-1752

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抄録
症例は57歳,女性.14年前に当院で直腸癌に対し腹会陰式直腸切断術を施行された.3年前より人工肛門部に隆起病変を自覚,徐々に増大したため,当科を受診した.人工肛門部に約4cm大の不整な隆起病変を認め,生検はgroup IVであった.人工肛門部周囲皮膚を含む結腸部分切除術を施行し,同部位に人工肛門を再造設した.術後経過は良好で,1年経過した現在再発は認めていない.
人工肛門部に癌が発生することは非常に稀ではあるが,残存大腸の長期にわたる経過観察が必要であり,また人工肛門部癌手術に際しては個々の症例に応じた配慮が必要であると考えられた.
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© 2012 日本臨床外科学会
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