日本臨床外科学会雑誌
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症例
グリセリン浣腸後に頭痛,溶血をきたした1例
木村 慎一高坂 佳宏平田 裕久村山 弘之渡部 和巨
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2012 年 73 巻 8 号 p. 2152-2155

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抄録
症例は73歳,男性.慢性的な便秘に対して,グリセリン浣腸を施行した.その直後に肛門痛,下腹部違和感を訴え,30分後に頭痛,肛門周囲の疼痛,出血を呈した.CTにて直腸周囲に広範なLow Density Areaを認めたため,グリセリン液のドレナージ目的で経皮的にドレーンを留置した.その後,褐色尿,血性LDHの上昇を認めたため,グリセリン浣腸後の溶血と診断し輸液負荷,ハプトグロビン,利尿剤の投与を行った.軽度の腎機能障害を認めたが良好な経過をたどった.グリセリン浣腸後に頭痛,溶血を呈した症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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© 2012 日本臨床外科学会
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