日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡手術を施行したヘルニア嚢内S状結腸癌の1例
坂口 聡庄野 嘉治前田 恒宏谷島 裕之辻本 武宏堀内 哲也
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2013 年 74 巻 6 号 p. 1632-1637

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抄録
症例は75歳,男性.両側鼠径ヘルニアを認め,左陰嚢内にはS状結腸が脱出し陰嚢内に硬い腫瘍を触知した.還納は困難であったが脱出による疼痛はなく,CTでの造影効果も良好で血流障害はないと診断し,待機にて腹腔鏡根治術を施行した.腹腔鏡下にリンパ節郭清,結腸間膜の処理,口側・肛門側の腸管の離断を行い,鼠径部に皮膚切開を行い,ヘルニア嚢に包んだ状態でS状結腸の摘出を行った.術後経過は良好で術後11日目に退院した.今回経験した症例はヘルニア嚢内腫瘍と分類され,S状結腸癌では左側に,盲腸癌では右側に多く報告されている.今回,術前にS状結腸癌によるヘルニア嚢内腫瘍と診断し,腹腔鏡下根治術を施行した症例を経験したので報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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