抄録
非常に稀な脾臓腫瘤性病変の手術例を報告する.症例は30歳・男性で,検診での超音波検査にて脾臓腫瘤を指摘され経過観察中であった.
超音波検査やCT検査にて徐々に腫瘤径の増大傾向あり,PET検査でも異常集積を認め悪性疾患を否定できず脾臓摘出術を施行した.腫瘤は境界明瞭な充実性腫瘤で,免疫組織学検査にてsclerosing angiomatoid nodular transformation (SANT)と診断された.SANTは2004年に初めて報告された稀な脾臓腫瘤形成性疾患である.今回,本邦報告例とともに文献的考察を加え報告する.