日本臨床外科学会雑誌
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症例
歯状線直上まで広範囲にdysplasiaの伸展を認めたcolitic cancerの1例
上神 慎之介大毛 宏喜清水 亘渡谷 祐介繁本 憲文末田 泰二郎
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2014 年 75 巻 10 号 p. 2801-2806

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抄録
症例は30代,男性.潰瘍性大腸炎(全大腸炎型)と診断され,内科的治療を継続し,年1回サーベイランス内視鏡検査を施行されていた.発症18年目の下部内視鏡検査で直腸に25mm大の腫瘍性病変が認められ,生検ではhigh grade dysplasiaであったが,超音波内視鏡検査・CT検査・注腸検査などから潰瘍性大腸炎の炎症を背景に出現したcolitic cancerと診断,リンパ節郭清を伴う大腸全摘,直腸粘膜抜去,J型回腸嚢肛門吻合,一時的回腸人工肛門造設術を施行した.術後永久病理組織検査では,腫瘍は中分化管状腺癌>粘液癌,SS (A),ly0,v1,n0,Stage IIと診断され,全割標本では直腸粘膜抜去した歯状線直上まで広範囲にdysplasiaの進展が認められた.
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© 2014 日本臨床外科学会
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