日本臨床外科学会雑誌
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症例
Pagetoid spreadを伴った肛門管癌と診断し腹腔鏡下直腸切断術を行った2例
藤 浩明門川 佳央西内 綾西野 裕人加藤 滋浅生 義人
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2014 年 75 巻 4 号 p. 1016-1021

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抄録
術前pagetoid spread(以下PS)を伴った肛門管癌と診断し,腹腔鏡下直腸切断術を行った2例を報告する.症例1は76歳男性.皮膚生検でPaget細胞が検出され,免疫組織学的検査でGCDFP-15陰性・CK20陽性・CK7陰性であった.症例2は62歳女性.皮膚生検でPaget細胞が検出され,GCDFP-15陰性・CK20陽性・CK7陽性であった.両者ともPSを伴う肛門管癌と診断し腹腔鏡下直腸切断術を行った.病理結果は症例1が肛門管癌,症例2は肛門周囲Paget病であった.PSを伴う肛門管癌と原発性Paget病とは治療方針や予後が異なり両疾患の鑑別は重要であるが,直腸肛門内に明らかな腫瘍性病変を認めない場合は鑑別が困難である.また,比較的稀な病態であるPSを伴う肛門管癌に対して根治性を損なわず腹腔鏡下切除ができたため報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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