抄録
症例は82歳,女性.2005年6月,75歳時に胸部中部食道癌1型 扁平上皮癌 cT2 N1 M0 Stage IIBの診断にて根治的化学放射線療法を行った.2コース終了後に腫瘍,リンパ節は消失し完全奏効の診断.その後は経過観察していた.
2012年7月のCTにて右頸部に25×38mmの腫大リンパ節を認め,食道癌根治的化学放射線療法7年後の頸部リンパ節再発と診断.他病変は認めず,同年8月,右頸部転移リンパ節切除術を行った.リンパ節は静脈角に浸潤しており,右腕頭・内頸・鎖骨下静脈を一部合併切除することで切除しえた.病理結果は扁平上皮癌であった.
手術より6カ月後の2013年2月に,再度,頸部リンパ節再発を認め,60GyのRTを行い転移は消失した.
さらに7カ月後,右腋窩リンパ節転移を認め,60GyのRTを行ったところリンパ節は消失し,その後は現在まで1年2カ月の間,再発は認めていない.