抄録
症例は56歳,男性.平成25年11月にPET検診で左乳頭下にSUVmax 2.5の集積を指摘され,当院に紹介された.左乳頭下に小指大の腫瘤を触知した.超音波検査でも左乳頭直下に分葉状,辺縁不正,内部不均一な低エコー腫瘤を認めた.マンモグラフィー検査では左E領域に12×7mm大の分葉状の腫瘤を認め,カテゴリー3と診断した.
針生検を施行しnon-invasive ductal carcinomaを疑った.胸筋温存乳房切除術,センチネルリンパ節生検を施行した.センチネルリンパ節が転移陰性でありリンパ節郭清は省略した.病理組織検査はnon-invasive ductal carcinoma病期0,(pTis,pN0,cM0)と判定した.外来でタモキシフェンを投与,術後1年5カ月を経過し再発兆候は認めていない.今回われわれは,検診FDG-PETで発見された男性非浸潤性乳管癌の1例を経験した.