日本臨床外科学会雑誌
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原著
食道癌DCF療法における発熱性好中球減少症に関連する因子の検討
中原 裕次郎山崎 誠牧野 知紀宮崎 安弘高橋 剛黒川 幸典中島 清一瀧口 修司森 正樹土岐 祐一郎
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2015 年 76 巻 8 号 p. 1819-1824

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抄録
背景:食道癌に対するDCF療法はFP療法に代わる治療法として期待されている.一方で,骨髄抑制,発熱性好中球減少症 (febrile neutropenia;以下,FNと略記)が高頻度との報告がある.方法:2010年から2012年までにDCF療法を施行した108例を対象とし,血液毒性やFNの頻度およびFN関連因子について検討した.結果:年齢の中央値は67歳,性別は男/女=100/8例,cStage I/II/III/IV=7/9/53/39例であった.Grade4の好中球減少症を54.6%に,FNは37.0%に認めた.患者因子のうち,高齢と嚥下障害がFN発症に関連する独立因子となった.結語:食道癌に対するDCF療法では好中球減少やFNの発症が高頻度であった.一方で,FN関連因子が明らかとなり,食道癌化学療法における個別化につながる可能性が示唆された.
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© 2015 日本臨床外科学会
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