日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下切除を行った腸腰筋膿瘍合併盲腸癌の1例
佐藤 慧加藤 久仁之大山 健一大塚 幸喜新田 浩幸佐々木 章
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2016 年 77 巻 12 号 p. 2968-2973

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抄録
症例は67歳,男性.発熱,右股関節痛および右下腹部痛を主訴に受診した.腹部CTで盲腸に全周性の壁肥厚と右腸腰筋に膿瘍を認めた.下部消化管内視鏡検査で同部位に全周性の腫瘍が存在し,生検で中分化型管状腺癌と診断され,腹腔鏡下手術を施行した.小腸間膜に腹膜播種を数箇所認めたが,合併切除は可能であり,D3郭清,回盲部切除術,膿瘍ドレナージを施行した.近年,腸腰筋膿瘍を合併した大腸癌の切除症例の報告があるが,腹腔鏡下に切除を施行したのは自験例のみである.低侵襲および拡大視効果による病変の局在,腹腔内観察,後腹膜解剖の把握が可能であり,腹腔鏡下手術の適応拡大に対し,興味深い1例となった.
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© 2016 日本臨床外科学会
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