日本臨床外科学会雑誌
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症例
横行結腸神経内分泌癌の1例
小池 卓也河野 悟磐井 佑輔佐々木 一憲若林 正和風間 暁男
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キーワード: 神経内分泌癌, 結腸
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2016 年 77 巻 3 号 p. 588-591

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抄録
症例は72歳,男性.胃癌にて胃全摘後(T2N1M0 stage II)経過観察中,横行結腸神経内分泌癌(neuroendocrine carcinoma:以下NEC)を認め,結腸部分切除術を施行した.術後4カ月で多発性肝転移を認め,UFT内服にて経過観察をしたが転移巣は増大し,術後13カ月目に肝不全で永眠された.神経内分泌腫瘍はWHO分類の改定によりneuroendocrine neoplasms(以下NEN)と総称され,病理組織学的悪性度により細分し,NECもこの分類に含まれている.結腸原発のNECは一般的に予後不良であり,自験例も定期的な経過観察を行っていたにも関わらず,術後急速な再発を認め有効な治療を行うことができなかった.結腸NECに対しては手術のみでは予後不良であり,集学的治療が必要であると考えられた.
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© 2016 日本臨床外科学会
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