抄録
肝外胆管原発の腺扁平上皮癌は,稀な疾患で通常の腺癌と比べ予後不良であると報告されている.症例は73歳の男性で,黄疸を主訴に近医を受診し,腹部CTで遠位肝外胆管に腫瘍を指摘された.精査加療目的で当科に紹介入院となった.腹部造影CTでは,遠位肝外胆管に造影効果のある約15mm大の腫瘍を認めた.ERCPを行い経乳頭的生検で腺癌と扁平上皮癌の両成分を認め,腺扁平上皮癌が疑われた.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術およびD2リンパ節郭清術を施行した.病理組織学的に中分化型腺癌と高分化型扁平上皮癌が混在し腺扁平上皮癌と診断された.浸潤深部に扁平上皮癌成分を認めた.最終病期はT3a(panc),N0,M0,Stage IIAであった.術後3カ月目に肝転移を認め,術後6カ月目に誤嚥性肺炎による急性呼吸不全のため他病死された.