抄録
症例は71歳,女性.2013年に他院にて盲腸癌に対して腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行(T3N1H0P0 Stage IIIa).術後補助化学療法終了後,同院にて経過観察となった.術後7カ月頃より不正性器出血を認めたため,近医産婦人科を受診.精査の結果,子宮体癌IIIB期,子宮頸部浸潤が疑われ,当院産婦人科へ紹介された.CTおよびMRI検査にて子宮頸部後壁に腫瘤性病変を認め,直腸との境界が一部不明瞭であった.また,子宮頸部生検では腺癌の診断で,免疫組織化学染色ではCK7陰性,CK20陽性であったため,盲腸癌の子宮転移が疑われた.婦人科と合同で広汎子宮全摘術,直腸部分切除術を施行した.術後経過は良好で第12病日に退院.術後病理組織学的検査にて高分化~中分化管状腺癌であり,盲腸癌の子宮頸部転移の診断となった.現在,無再発生存中である.大腸癌の子宮頸部転移は非常に稀であるため報告する.