日本臨床外科学会雑誌
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症例
遠位胆管粘液癌の1例
池庄司 浩臣尾関 豊今井 直基坂下 文夫山本 淳史小久保 健太郎
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キーワード: 遠位胆管癌, 粘液癌
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2017 年 78 巻 3 号 p. 596-601

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抄録
遠位胆管に原発した低分化型の粘液癌を経験した.症例は67歳,男性.近医で施行された血液検査で肝胆道系酵素の上昇を指摘された.自覚症状はなく,CT検査で胆管の拡張と遠位胆管内に腫瘤が描出された.内視鏡下の経十二指腸乳頭的胆管生検で腺癌が検出され,遠位胆管癌と診断した.cT2,cN0,cM0の術前診断で亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理診断は低分化型の粘液癌で,多発リンパ節転移があり,pT3a,pN1,M0,Stage IIB(胆道癌取扱い規約第6版)であった.術後経過は順調であったが,術後10カ月で再発死亡した.遠位胆管粘液癌の報告はまれであり,報告した.
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© 2017 日本臨床外科学会
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