日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
腹腔鏡下修復術を行った絞扼性イレウスを伴うMorgagni孔ヘルニアの1例
橋田 和樹大目 祐介横田 満長久 吉雄岡部 道雄河本 和幸
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 78 巻 5 号 p. 971-976

詳細
抄録
症例は腹痛・嘔吐が主訴の78歳,女性.画像診断にてMorgagni孔ヘルニア,絞扼性イレウスと診断した.腹腔鏡観察では胸骨後面右寄りに横5cm×縦3cmのヘルニア門を認め,回盲部から横行結腸までの腸管がヘルニア嚢内に嵌入しており,虫垂と右付属器の癒着により成る索状物により20cm長の回腸がヘルニア嚢内で絞扼されていた.臍窩4cm縦切開し,Alexis® WOUND RETRACTOR size Sを装着してグローブ法を行い,臍左5cmの位置に12mmポートを挿入し2孔式手術を行った.ヘルニア内容を腹腔内に還納し,絞扼腸管を直視下に観察し,腸切除は不要と判断した.また,索状物とともに虫垂切除を行った.ヘルニア門後縁と前腹壁を縫合し,腹壁外結紮法でヘルニア門を閉鎖した.術後2年3カ月で再発を認めない.本法は絞扼性イレウスを伴うMorgagni孔ヘルニアに対する手術として有用な方法である.
著者関連情報
© 2017 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top