抄録
症例は79歳,女性.慢性肝機能障害があり当院内科通院中,2016年の定期検診での腹部MRIで初めて,胃小弯側に1.5cm大の腫瘤を指摘された.腫瘤が増大傾向にあったため,翌年当科へ紹介となった.低悪性度の胃GISTなどの間葉系腫瘍などを疑い手術を行った.腫瘍は径2.5cm,胃体部小弯側に接していたが,胃との連続性は認められず腫瘤摘出術のみ施行した.病理組織結果でKIT陽性,CD34陽性,S-100陰性,SMA陰性,核分裂像数は2/50HPFであり,術中所見と,その解剖学的位置より小網原発EGISTと診断した.Fletcher分類では低リスク群に分類されるが,Contour mapsでは術後10年での再発確率が40~60%とされているため,現在,厳重に経過観察中である.