日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した90歳以上高齢者胆嚢捻転の2例
久保 顕博前山 良植木 隆許斐 裕之大城戸 政行一宮 仁
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2018 年 79 巻 4 号 p. 875-878

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抄録
症例1は91歳,女性.右側腹部痛を主訴に当院に救急搬送された.検査所見では軽度の炎症反応を認めた.腹部造影CTでは著名に腫大し浮腫状の胆嚢を認め,胆嚢壁は造影効果が見られなかった.急性胆嚢炎の診断で腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.胆嚢は頸部で360度反時計回りに捻転していた.
症例2は93歳,女性.急な上腹部痛を主訴に救急搬送された.検査所見では軽度の炎症反応を認めた.腹部造影CT検査では胆嚢の腫大と壁肥厚を認めた.胆嚢頸部に渦巻き状構造を認め,胆嚢捻転の診断となり腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.胆嚢は頸部で時計回りに540度捻転していた.
高齢者は併存疾患が多いため術後に合併症のリスクが高くなることが問題となるが,特徴的な画像所見による早期診断,腹腔鏡下胆嚢摘出術による早期治療を行えば,超高齢者であっても安全に治療が可能であると考えられた.
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