日本臨床外科学会雑誌
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症例
手術7年後の胆嚢癌腎転移再発の1例
佐藤 拓中村 典明桑原 博五関 謹秀一柳 暢孝
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キーワード: 胆嚢癌, 腎転移
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2019 年 80 巻 3 号 p. 564-568

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抄録

症例は80歳,女性.7年前,胆嚢癌に対して拡大右葉尾状葉合併切除,肝外胆管切除を施行.病理診断はtub1>2,CGnB,結節浸潤型,3.0×2.5×2.5cm,ss,pHinf0,pPV0,pA0,pN1,pDm2,pHm1,pEm1,fStage IIIb.術後,TS-1による補助療法を1年間行った.初回手術から5年後,造影CTで膵頭部に境界不明瞭な腫瘤を認め,内視鏡的逆行性胆管造影にて膵内胆管に占拠性病変を認めたため,膵内胆管再発と診断して亜全胃温存膵頭十二指腸切除を施行.腫瘍は2.5×2.0×1.8cm大で,前回と類似した組織型であった.2年後,右腎に2.5cm大の乏血性,辺縁不整な腫瘤性病変が出現した.DUPAN2高値のため転移再発を疑い,経腰的右腎摘を施行して病理組織学的に胆嚢癌腎転移と診断した.胆嚢癌の腎転移再発は稀であるため,文献的考察を加えて報告する.

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© 2019 日本臨床外科学会
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