日本臨床外科学会雑誌
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症例
十二指腸mixed adenoneuroendocrine carcinomaの1例
一宮 脩大内田 次郎久保 進祐寺坂 壮史上田 祐滋丸塚 浩助
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2019 年 80 巻 7 号 p. 1303-1308

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抄録

症例は64歳,男性.体重減少と血糖コントロール悪化のため近医で上部消化管内視鏡検査を受け,十二指腸乳頭部癌の診断で当科を紹介受診した.十二指腸乳頭部癌の術前診断で亜全胃温存膵頭十二指腸切除術,リンパ節郭清術を施行した.摘出標本では十二指腸乳頭部に2型腫瘍を認めたが,Vater乳頭の構造は保たれていた.組織学的所見では高~中分化腺癌に加え神経内分泌癌の成分が混在しており,腫瘍細胞はVater乳頭を取り囲むように局在していたが乳頭自体には腫瘍の浸潤を認めず,十二指腸原発のmixed adenoneuroendocrine carcinoma (MANEC)と診断した.

2010年のWHO分類では腺癌とneuroendocrine carcinoma (NEC)が混在し,それぞれの成分が少なくとも30%以上占めるものをMANECと定義しており,近年報告例が散見されるようになってきている.

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© 2019 日本臨床外科学会
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