日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に切除した肛門挙筋原発平滑筋腫の1例
野渡 剛之黒田 順士古屋 欽司小澤 佑介
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2019 年 80 巻 8 号 p. 1513-1518

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抄録

症例は60歳,女性.主訴はなし.血液検査上CEA高値を契機に腹部造影CT検査を施行され,下部直腸左側に5cm大の腫瘍を指摘された.精査で直腸消化管間葉系腫瘍もしくは肛門挙筋由来の神経原性腫瘍と診断し,腹腔鏡下腫瘍切除術を施行した.腫瘍は直腸や直腸間膜との連続性を認めず肛門挙筋と連続しており,肛門挙筋を一部合併切除し腫瘍を摘出した.摘出標本の免疫染色で,平滑筋腫と診断された.腹腔鏡による拡大視効果と視野の共有により,骨盤深部における腫瘍と下部直腸との非連続性を容易に確認でき,腹腔鏡手術が有用と考えられた1例であった.また,傍直腸腔(挙筋上腔)に発生する平滑筋腫は極めて稀であり報告する.

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© 2019 日本臨床外科学会
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