日本臨床外科学会雑誌
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症例
直腸原発機能性paragangliomaの1例
原 亮介中﨑 隆行山下 真理子柴田 良仁谷口 英樹
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キーワード: 直腸, paraganglioma
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2019 年 80 巻 9 号 p. 1721-1725

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抄録

直腸原発のparagangliomaは非常に稀であり,他に報告を見ない.今回,われわれは直腸に発生した機能性paragangliomaを経験したので報告する.症例は60歳,女性.下血と右下腹部痛を主訴に近医を受診.下部消化管内視鏡検査にて直腸に腫瘍性病変を認めたため,精査・加療目的に当院紹介となった.術前の生検でparagangliomaの診断となり,低位前方切除術を施行した.術後2年4カ月以降,2度のリンパ節再発をきたし,それぞれ大動脈周囲リンパ節郭清術を施行した.その後もリンパ節転移をきたし,初回手術から6年後に永眠した.直腸paragangliomaは非常に稀な疾患であり,治療方針には慎重な検討が必要であると考えられた.

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© 2019 日本臨床外科学会
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