日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
乳頭分泌を伴う症例に対する乳頭内責任乳管切除手術手技の工夫
斎藤 明菜, 渡辺 理恵, 箕畑 順也, 脇田 和幸, 國久 智成
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2021 年 82 巻 10 号 p. 1794-1798

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抄録

はじめに:乳頭分泌を伴う症例に対し外科的切除を行う際,乳頭内乳管に病巣が遺残する可能性がある.生検トレパンを用いて,容易に乳頭内責任乳管の完全切除を行う方法を考案し実践している.対象:乳頭分泌を伴う24例に対し,乳頭内責任乳管を生検トレパンで切除する手技を施行した.結果:術式は乳管腺葉区域切除術が14例,乳房部分切除術が8例,乳頭温存乳房全切除術が2例であった.術後病理組織結果は,乳管内乳頭腫が11例,非浸潤性乳管癌が10例,浸潤性乳管癌が3例であった.乳頭内乳管に病変を認めたのは4例であった.考察:乳頭分泌を伴う症例では,乳頭を温存することで病巣が遺残する可能性がある.乳頭を切除すれば確実に病変を完全切除できるが,過剰治療となる可能性がある.われわれの手技は簡便で,病巣の遺残なく確実に乳頭内の責任乳管を切除できると考えられるため報告する.

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