2021 年 82 巻 5 号 p. 885-890
症例は37歳,男性.腹痛を主訴に当院へ搬送となった.腹部CTで小腸壁肥厚およびfree airを認め,小腸穿孔を疑った.腹腔鏡下に手術を施行し小腸穿孔であることは確認できたが,詳細に腹腔内を検索する必要があり,開腹に移行した.約30cmにわたり小腸に狭窄所見を認め,狭窄部位より約40cm口側の小腸でpin hole程度の穿孔を認めた.狭窄部位および穿孔部位を一括して切除し,小腸小腸吻合を施行した.術後病理結果で好酸球性胃腸炎筋層病変群と診断した.術後ステロイド内服治療を継続し再燃を認めていない.小腸穿孔をきたすような重症の好酸球性胃腸炎は病変部位を切除しても好酸球性胃腸炎が治癒したわけではなく,術後も再燃を防ぐ目的でステロイド治療が必要と思われる.