日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に切除した右下腹部気管支原性嚢胞の1例
山根 佳山本 智彦佐倉 悠介樽本 浩司服部 晋明大谷 裕大沼 秀行金澤 旭宣
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2021 年 82 巻 7 号 p. 1369-1375

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抄録

症例は50歳,女性.健診で便潜血陽性を指摘され,下部消化管内視鏡検査を施行されたところ,盲腸にlaterally spreading tumor(LST)を認めた.全身精査目的のCTで,右下腹部上行結腸の腹側に最大径54mmの腫瘤性病変を認め,腹部超音波検査では内部に液体が確認され,嚢胞性腫瘍と診断した.悪性疾患を否定できず手術適応と判断し腹腔鏡下回盲部切除を施行,盲腸LSTを含めて腫瘍を摘出した.術後病理組織検査の結果,気管支原性嚢胞と診断した.腹部領域の気管支原性嚢胞は大半が左上腹部に発生し,右側さらに下腹部に発生することは非常に稀である.今回われわれは偶発的に右下腹部に発見され,腹腔鏡下に切除しえた気管支原性嚢胞の1例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.

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