2021 年 82 巻 8 号 p. 1464-1468
症例は66歳,女性.1998年に傍矢状洞髄膜腫に対し開頭腫瘍摘出術を施行後,2012年に局所再発に対して再手術を施行された.その後も再発病変の増大傾向を認めていたが,再々手術のリスクが高く経過観察の方針となっていた.2011年に胸部CTで左肺腫瘍を指摘,2019年に肝腫瘍を指摘された.いずれも増大傾向にあったため,2019年に左肺舌区部分切除・底区区域切除を施行し,髄膜腫の肺転移の診断.2020年に肝S6・S5・S2を部分切除し,髄膜腫の肝転移の診断.今回,異時性に生じた髄膜腫の頭蓋外転移の手術切除例を経験したため,文献的考察を加え報告する.