日本臨床外科学会雑誌
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症例
MRIが診断に有用であった肺末梢腺様嚢胞癌の1例
前川 信一
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2022 年 83 巻 2 号 p. 301-305

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抄録

症例は63歳,男性.検診胸部X線写真で異常を指摘され,当院を受診.胸部CTにおいて右下葉末梢に直径13mmの結節を指摘された.経過観察中の胸部CTで直径18mmと増大傾向を認め,粘液産生性の腫瘍が疑われた.さらに,胸部MRIを行い腺様嚢胞癌が疑われたため手術の方針となった.術中細胞診では診断が困難であり,悪性が否定できないため迅速病理診断を提出したところadenoid cystic carcinomaと診断され,胸腔鏡補助下右下葉切除術を施行した.本症例のように肺末梢に発生する腺様嚢胞癌は極めて稀である.今回は胸部CTで粘液産生性の腫瘍が疑われ,さらに胸部MRIを施行し腺様嚢胞癌が疑われ手術を行った.肺末梢腺様嚢胞癌の診断に胸部MRIが有用な症例であったので報告する.

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