日本臨床外科学会雑誌
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症例
初回摘出時から5年後に局所再発した閉経後乳腺管状腺腫の1例
栗原 亜梨沙俵矢 香苗越 浩美柳本 邦雄
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キーワード: 乳腺管状腺腫, 乳腺腫瘍
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2022 年 83 巻 5 号 p. 827-831

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抄録

症例は66歳,女性.5年前に他院で右乳房腫瘤摘出を施行し,乳腺管状腺腫の診断であった.術後経過観察の方針であったが自己中断していた.扁桃周囲膿瘍で当院入院時に施行した胸部単純CTで右乳房腫瘤を認め,当科へ紹介受診となった.前医での術後創部付近に2cm大の表面平滑な腫瘤を触知した.乳房マンモグラフィ検査で右乳房A領域に境界明瞭・平滑,一部境界不明瞭な腫瘤を認め,乳腺超音波検査では同部位に最大径27mmの境界明瞭で,一部明瞭粗造な分葉形腫瘤がみられた.乳房造影MRIでは右乳房にリング状造影効果を呈する腫瘤を認めた.ばね式針生検では乳腺管状腺腫の再発が疑われた.短期間に出現していることや画像所見上より,乳癌の可能性を否定できず外科的切除を施行した.術後病理組織学的検査の結果,乳腺管状腺腫の局所再発と診断した.今回,摘出術後に局所再発した閉経後乳腺管状腺腫の1例を経験したため,若干の文献的考察を加え報告する.

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