日本臨床外科学会雑誌
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症例
乳癌を発症したCowden症候群の1例
加瀬 晃志長塚 美樹岡野 舞子松嵜 正實片方 直人野水 整
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キーワード: Cowden症候群, 乳癌
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2023 年 84 巻 1 号 p. 24-28

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抄録

乳癌を発症したCowden症候群の1例を経験したので報告する.症例は37歳,女性.胃ポリポーシス,舌根部から咽頭粘膜ポリポーシスの経過観察中であった.フォローアップのCTで甲状腺腫を指摘され,また前額部に微小丘疹が多発しており,下顎部に皮膚腫瘍も認めた.巨頭症もあり,これらの症候からCowden症候群を疑った.マンモグラフィおよび超音波検査によるスクリーニングで右乳房C領域に17×11mmの不整形腫瘤が発見され,針生検で硬癌,トリプルネガティブの診断となり,右乳房全切除・センチネルリンパ節生検を施行した.遺伝カウンセラーによる検査前遺伝カウンセリングを行った後,次世代シークエンサーによるPTEN遺伝子を含む遺伝性消化管腫瘍症候群26遺伝子のキャプチャーシークエンス解析を実施したところ,PTEN遺伝子に生殖細胞系列病的バリアントを認めた.現在は外来で無再発経過観察中である.

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