日本臨床外科学会雑誌
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症例
TAPP法を行った卵管・卵管采が嵌頓した大腿ヘルニアの1例
多田 隆馬埜村 真也野田 諭大谷 博
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キーワード: 大腿ヘルニア, 卵管, TAPP法
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2025 年 86 巻 12 号 p. 1673-1677

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抄録

症例は80歳の女性.3日間の発熱を主訴に,当院を受診した.来院時の血液検査・尿検査・腹部CTの結果,急性腎盂腎炎と診断され入院となった.入院時の腹部CTにて右大腿ヘルニアも指摘され,女性付属器の嵌頓が疑われた.しかし,自覚症状を認めなかったため,急性腎盂腎炎の治療後に待機的に腹腔鏡下手術を施行した.ヘルニア内容物は,卵管および卵管采と確認され整復し,TAPP(transabdominal preperitoneal repair)法にて修復した.術後経過は良好で,術後5日目に退院となった.イレウス症状を伴わない女性の大腿ヘルニア嵌頓は,稀ではあるが内容物が女性付属器の可能性も考慮する必要性が示唆された.

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