2025 年 86 巻 3 号 p. 383-386
症例は25歳,女性.Bloom症候群のため当院小児科に通院していた.左乳房腫瘤を自覚し20XX年5月に当科を受診し,左乳癌(HER2 type)の診断となった.Bloom症候群では放射線や抗癌剤による二次発癌のリスクが高いため,手術は左乳房切除術+腋窩リンパ節郭清を施行し,術後療法はトラスツズマブのみとした.その後,当科で経過観察中であったが,手術から3年経過後に乳房超音波・マンモグラフィ検査で右乳癌が疑われ,精査の結果,右乳癌(TN type)の診断となり右乳房切除術+腋窩リンパ節郭清を施行した.今回も術後療法は行わず,経過観察の方針とした.現在,術後X年が経過し無再発生存中である.Bloom症候群は非常に稀な疾患であり,異時性両側乳癌の症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.