日本臨床外科学会雑誌
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症例
右胸腔鏡下に摘出した食道癌術後縦隔内リンパ節再発の1例
高橋 立成高木 章司柳原 飛翔三又 雄大赤井 正明都地 友紘
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2025 年 86 巻 4 号 p. 512-517

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抄録

食道癌術後の縦隔内リンパ節再発に対し胸腔鏡下摘出術を施行し,術後3年以上無再発生存中であるので報告する.症例は65歳,男性.胸部中部食道cT3N1M0 cStage IIIに対して,術前化学療法施行後に胸腔鏡下食道亜全摘術,3領域郭清を施行した.術後病理検査所見はpT3N0M0 Stage II,化学療法効果判定Grade 2であった.術後1年7カ月のCTで吻合部周囲に15mm大の腫瘤再発を認め,EUS-FNAで食道癌再発と診断され,5-FU+CDDP(FP)療法を1コース施行後,右胸腔鏡下摘出術を施行した.術後病理組織学的所見は食道癌リンパ節再発であった.再手術時には一部再吻合も念頭に置いたが,筋層表面の剥離のみで摘出可能であった.胸腔鏡での手術後では癒着が軽度である可能性があり,同側の孤立性再発に対して胸腔鏡再手術が治療の選択肢となりうる.また,切除可能か否かの判断にEUSによる診断が有用であった.

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